FXのドローダウンとは?
FXには様々な用語が使われますが、その一つがドローダウン。
Aroon Prime Traderの各ストラテジーのページでも、「最大ドローダウン」という項目を見かけるはずです。
このドローダウンは、FXの運用時やAroonのストラテジー選びでも重要なポイントなる数値です。
しかし、ドローダウンの意味を理解していない初心者もいるでしょう。
そこで今回は、ドローダウンについて解説していきます!
■ドローダウンの意味やわかることとは?
FXにおけるドローダウンとは、資金が過去最高額からどれだけ減ったのか示す数値です。
下落率とも呼ばれています。
一定期間に発生したドローダウンの中で、最も大きな数値を最大ドローダウンといいます。
FX自動売買ツールの場合、最大ドローダウンを見ることで、実際の自動売買で被る可能性のある最大損失額を予測することが可能です。
Aroonのストラテジー選びで最大ドローンが大きいものであった場合、相場の急な変動で大きな損失を招く可能性があることを意味します。
たとえ収益率が高くても、最大ドローンが高いと利益以上の損失が出る可能性があります。
そのため、収益率の高さだけではなく、ドローダウンの大きさから膨大な損失が出るリスクがないか見極めることも重要です。
また、ドローダウンは運用中も数値が大きくなっていないか定期的に確認することも大切ですよ。
■ドローダウンを求める方法
ドローダウンの求め方には以下の計算式があります。
損失額÷資金×100
200万円の資金が170万円に減少した場合、「(200万円-70万円)÷200万円×100=ドローダウン15%」と計算できます。
そこから300万円まで増えた後、150万円に推移した場合は、「(300万円-150万円)÷300万円×100=ドローダウン50%」と計算できます。
この2つの取引だけで見た時、ドローダウンが大きい取引は後者であるため、このケースの最大ドローダウンは50%となります。
■許容できるドローダウンは?
ドローダウンの数値が大きいほど、FX自動売買もリスクの高い運用となってしまいます。
一般的に許容できるドローダウンは20~30%とされています。
Aroonのストラテジーを選ぶ際も、最大ドローンダウンが20~30%前後のものを選んでおくと安心でしょう。
FX自動売買は長期的な運用で利益を積み上げていく特徴があります。
ドローダウンが大きいという高いストレスを抱えたまま、長期間運用し続けるのは負担になってしまいます。
そのため、Aroonの運用ではドローダウンが高いストラテジーは少なくして、ドローダウンが低く、安定して利益を出せるストラテジーを中心に組んでいくことをおすすめします。
■ドローダウンの期間も確認する
ドローダウンの期間が短いシステムであるほど、安定して資金を増やすことができます。
そのため、ドローダウン期間の短さも重視したいポイントです。
逆に運用しているシステムのドローダウン期間が長い場合、手法と相場がマッチしていないと考えられます。
過去のドローダウン期間よりも長引いている時は、システムを停止させて、見直したほうが良いでしょう。
■ドローダウンが大きい時はロット数を減らす
運用中のシステムのドローダウンが下がらない場合は、ロット数を減らすことで改善する可能性があります。
取引するロット数が減少すれば、損切りになった時の損失額も減ります。
その結果、ドローダウンも小さくなるのです。
利益を大きくするために過度なロット数で取引をすると、損失も大きくなってドローダウンが大きくなる原因になります。
ロット数は自分の資金量に合わせて設定することが大切ですよ。